井伊直孝のこと

 井伊直政の次男である井伊直孝は、私が見るに非常に融通の利かない人間であった。ただ、それは決して悪い意味ではない。物事を深く考え、自ら正しき答えを導き出し、それに従って行動する。自身を決して譲らないという点での、融通の悪さであった。
 だからといって直孝が出した答えが間違っているのであれば、それはそれで大きな問題であるが、これが正しかった。
 例えばこんな話がある。
 時は三代将軍徳川家光の頃だ。
 江戸幕府に対して明より救援要請があった。この時代大陸では明朝が清朝によって滅ぼされようとしている頃であり、明は日本軍の力を借りてこの状況を打開しようとしていたのである。
 時の将軍家光はこれを受け入れようとした。

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テーマ : 歴史小説
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藤原保輔のこと

 私が藤原保輔と対面したのは永延二年六月十六日のことである。
 この男は名門藤原南家の出であり、朝廷から正五位下・右京亮の官位をもらう立派な役人であった。だがこの男には、役人として以外のもう一つの顔があった。それは――盗賊である。
 盗賊としてこの男が犯した罪の数は多かった。
 自身と同じ役人である大江匡衡、藤原季孝を襲い彼らに手傷を負わせ、その逃亡。逃亡中も藤原景斉らの家を襲撃し、強盗を働いている。更に自分の追討役であった源忠良を弓で射り、彼の親族までも殺害する計画を立てた。
 何故彼がこの様な犯行に至ったのか? その理由は分からない。ただ、彼は非常に強欲な男だった。以下も彼が犯した犯行なのだが、その強欲さがよく分かるものである。

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本日から配信です?

二次元ファイタードリーミン 3rd Party

『二次元ファイタードリーミン 3rd Party』
モバイル二次元ドリームにて本日より配信です!


という訳でタイトルの正解は3rd Partyになります。
でもって、今回のヒロインは二次元美少女作家『さかき傘』先生でした?。

クイズの正解者は?????残念ながらおりませんでした。
またの機会にチャレンジ待ってますね♪


で、この場にて改めてさかき先生にお礼申し上げます。
ホント、今回はご協力いただきありがとうございました。
先生のあまりの美少女っぷりに書かずにはいられませんでしたよ。

また機会がありましたら穢させて下さい。

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北条貞顕

 金沢貞顕こと北条貞顕が鎌倉幕府十五代執権となったのは、正中3年・嘉暦元年3月16日のことである。執権とは勿論、将軍が形骸化した鎌倉幕府における最高権力者のことだ。だが、この執権職ですら、この頃には既に幕府内における力を失っていた。貞顕が執権職に就いたこと自体が、それを如実に物語っている。
 正直に言う。貞顕は明らかに武家をとりまとめるという立場には不似合いな男だった。性格は惰弱であり、他者に迎合すること甚だしい。目上の者にも目下の者にも強く出ることができず、常に周囲の意見に流されていた。
 別にそんな性格自体は悪くない。何せ誰に対しても腰が低い故に、敵という者ができないのだ。彼が遂に執権となるまでに昇進できたのも、この性格が故である。計算したわけでなく、他者の心に容易に侵入していく。貞時が“そこ”にいることを誰にも不自然に思わせない。そんな特性だった。
 しかし、だからこそ権力者という立場には向かない。というよりもなってはいけなかったのだ。

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十兵衛と家光

 問題があったのは私人としての部分である。
  とっくに戦国の世も終わり、天下太平の時代となっていた寛永四年のことである。
 この頃、徳川幕府の将軍は三代家光となっていた。家康を知っている私からすれば、まあ可もなく不可もないといった印象の将軍である。何せ幕府の基礎はできていたからな。優秀な人材も揃っていたし。
 という訳で、政治家としての家光はそれ程問題ない。

この家光にはとんでもない悪癖があった。それは人斬りである。
 生まれながらの将軍。将来を約束された身であった家光であるが、その幼少期はあまり幸福とはいえなかった。母から引き離され、弟と常に比較され続けてきたのである。一時は廃嫡さえも実の親によって考えられたくらいだ。それが多分家光を歪めた。
 家光は夜ごと江戸城を抜け出しては、城下で辻斬りを好んだのである。
 将軍が辻斬りをしている——私はその証人となっていた。
 何せ私は夜歩きをしている際に三度も家光に斬り殺されているのである。家光はふらついている私をただの町人だと思っていたみたいだが、それにしてもまったくとんでもない話だ。っていうか凄く痛かった。というか、何で私は三度も斬られる? そんなに不運だっただろうか?
 あ、話はそれたので戻す。

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上田ながの

Author:上田ながの
まだまだ小者のエロライトノベル作家上田ながのです。
エロ小説に生き、エロ小説に死ぬくらいの心意気でいます。

これまでの仕事は、
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